TOP>第3世界ショップの東日本大震災への取組>市民復興トラスト>感謝とお返し
東日本大震災を受け、スリランカの本格カレースパイス生産者のマリオさんが45000食分のカレースパイスを提供し、さらに「現地が必要としているのは仕事創りだ」という被災地の声に、マリオさんは料理の腕を生かして現地でカレー作りを教えようと申し出てくれました。
それは、2004年のスマトラ地震(マグニチュード9.1)の際に、被害の大きかったスリランカへ、私たちが義援金を送ったことへの「感謝とお返し」でした。
マリオさん今回の災害では、政府間の協力より市民間の絆の強さが報道されました。政府のODAに代わる新たな市民外交を作る機会かもしれません。地震と津波と言う被災を機に、市民の「感謝とお返し」の国際関係つくりへの転換のきっかけになればと思います。
そこで私たちも「“感謝とお返し”トラスト・スリランカ」の呼びかけを行いたいと思います。
30年にわたる内戦が終結したスリランカに大勢いる【少年兵の社会復帰】プロジェクトです。
スリランカの少年兵
スリランカの国内和平後、内戦から開放された元少年兵たちが向き合わなければならないのは、貧困と言う厳しい現実です。政府やNGOは、厚生施設で元少年兵たちを受け入れ、勉強を教えたり、工作、裁縫などの職業訓練を行い、主な出身地であるスリランカ北部のジャフナ地方に帰しています。しかし、マリオさんによると、田舎に帰った後、平均0.25~1haの零細農家の実家に帰っても、農畜産業で多少の人手になったとしても、どちらかというと家計負担が増加するだけで、家庭内での貧困の再分配となってしまうと言います。
また、手に職をつけたとしても、地元に働き口があるわけでもなく、自分で何か始めようにも資金がありません。また、元少年兵の中には成人もいます。政府やNGOの厚生施設は主に未成年を対象にしていますが、30年と言う内戦の期間で、30代、40代となった、無学で手に職がない人もいます。
マリオさんは、年齢を問わず、元少年兵が更生できる機会が必要だと考えています。その数は少なくとも2万5千人以上には上るだろうとのことです。
一方、食料以外の大部分の資材を輸入品に頼るスリランカの一部の農家は、ガソリンを使うトラクターを使うのをやめて、牛車を復活させたりと、経営の維持と生活防衛の知恵で対抗しています。しかし、守りだけではいずれ限界が来るかもしれないという危機感があります。
そこでマリオさんは、元少年兵たちをスリランカの農業の未来を切り開く先兵として再教育し、彼らに投資することで、彼らを触媒として二つの問題を同時に解決できるような案を考えています。
少年兵の制度によって若者は紛争しか知らないと言い、マリオさんはスリランカの農業の担い手として少年兵を育成する「平和の農家」プロジェクトを開始したいと言いました。
この取り組みに対して、マリオさんは日本から若者が赴き違う環境、価値観で育ったお互いが共同生活を送る中で社会復帰させていきたいと考えています。
今回のトラストは「お金はないが、現地で汗を流す心意気はある」日本の若者を、「仕事や家庭があり、現地にはいけないが何か自分ができる応援をしたい」という方がスリランカに派遣してプロジェクトを行う。というものです。
マリオさんは大勢いる元少年兵の中からまず5人を選び、成功モデルを作りたいと言っています。そしてそれを真似て広げていく仕組みを作りたいと提案しています。そこでこれを【“感謝とお返し”トラスト・スリランカ】とし、次なる世界の問題解決をする国際協力プロジェクトにも真似て展開していきたいと思います。
地震と津波(2004年スマトラ地震:マグニチュード9.1:死者22万人以上)という日本とスリランカでの共通体験が、国境を越えて絆を作ろうとしています。これを一過性のものにするのではなく、継続させ、「困ったらお互いさま」とすぐに動けるように用意しようと思います。
「 “感謝とお返し”トラスト・スリランカ」で一緒に
知恵を出して、応援してくれる方を募集します
お金だけでなく共に知恵や汗も出し、スリランカの少年兵、共に働く日本の若者の育成指導をお願いしたいと思っています。
日本の若者の派遣期間は6ヶ月、プロジェクト期間は5年をメドと考えています。
■応援内容:一口/200,000円
■問合せ・申し込み:電話03-3794-7476 担当:山口真穂
■郵便局の窓口から青い紙を使って申しこむ場合
備考欄に「第7号の応援」とご記入ください。(振り込み手数料はお客様負担となります)
00190-5-374472 市民復興トラスト
■ぱるるの口座をご自身でお持ちの方は、口座間手数料がかからない振込先をご用意しました。
10090-46512371 市民復興トラスト
振込と同時に、問合せ先へお申し込みを必ずお願いします。
他の様々な世界の問題解決を「困ったときはお互い様、感謝とお返し」の精神で行いたいという方で、スリランカ以外の国で協力しようという方はご連絡ください。