フェアトレード 委託販売制度

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第3世界ショップ委託制度ご利用者様からの声


東洋大学ハートバザール
子島 進(東洋大学国際地域学部教員)


フェアトレード商品委託販売利用者、子島さん子島先生ハートバザールは、子島ゼミの活動から生まれたフェアトレードのサークルです。

活動の中心にあるのは、群馬県館林市で2006年から夏休みに実施している1週間の販売です。
「国際協力をしたい」という学生の思いを形にしたイベントですが、新聞やケーブルテレビで積極的に取り上げていただき、地域に浸透していることを実感しています(毎年50~60万円の売り上げがあります)。

販売の規模も少しずつ広がり、2010年には9団体のフェアトレード商品を販売しました。
その中でも、第3世界ショップは一番の売り上げとなっています。

その理由は、お菓子コーヒー手工芸品、そして楽器にいたる豊富な品揃えにあるでしょう。コンゴ草手漉き紙カレンダーシャピィの卓上カレンダー
私自身の一番のお気に入りは、押し花のデザインの卓上カレンダー(フィリピン)ですが、さまざなま商品の中から、誰でも自分のお気に入りを見つけることができるでしょう。

地方ではフェアトレード商品を実際に手に取って見る機会は限られていますが、「第3世界ショップの商品がフェアトレードを知るきっかけになった」という方が、館林には大勢いらっしゃると思います。

世界中から、親しみやすいフェアトレード商品がそろうということで、より規模の小さなイベントでも、第3世界ショップの商品を販売させてもらっています。

館林では、夏の販売に加えて、10月の「国際交流まつり」でも販売を行っています。こちらは始めてから3年になりますが、地元の中学生が中心になって販売する形が定着しました。経費を差し引いた後の純益が毎年数千円出ますが、これはシャピイ奨学金へ寄付しています。フェアトレード委託販売利用者東洋大学の学園祭でも、第3世界ショップの商品を販売しています。松井智諒さん(国際地域学科1年生)は次のようにコメントしています。

「学園祭で初めてフェアトレードの商品を販売しました。アニマルコインパース小のちびねこが可愛らしくて気に入っていたので、その商品を中心に売りこみをしていきました。お客さんの中にはフェアトレードに興味を持ってくれた人や、他のコインパースとどっちがいいかなと迷っている人もいて、とても嬉しかったです。フェアトレードを少しは伝えられたような気がしました」

2010年度に新たに取り組んだ活動として、館林のゆるキャラ「ぽんちゃん」をパッケージに配した「分福紅茶」があります。もともとは第3世界ショップの「ダージリンティー」ですが、「館林にちなんだパッケージにして、地域にフェアトレードをアピールしよう」と企画したものです。1袋につき100円を館林の社会福祉協議会に寄付する商品として販売しました。

国際地域学部は、2009年4月に群馬県から東京の白山へ移転しましたが、館林での販売は元気に続けています。最近になって新たな地元である文京区でも活動を始めました。現在、館林での経験を生かして、文京区にちなんだ商品も作れたらと、1年生が取り組みを始めています。次はどんな商品になるのか、私も楽しみにしています。


 最後に宣伝を一言。
ゼミからハートバザールにいたる活動を、『館林発フェアトレード 地域から発信する国際協力』として、2010年10月に上毛新聞社から刊行しました。日本の地域において、フェアトレードの可能性を広げようとする試みとしてお読みいただければ幸いです。もちろん、ハートバザールと第3世界ショプの関わりも登場します。

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