3月28日午後、ミャンマーのマンダレーを震源地とした能登地震並みの大地震が起きました。
第3世界ショップでは、国境を越えて課題解決に取り組むグループ、Community Work Beyond Border(CWB)(※1)として現在アジア9か国で活動し、その拠点の1つにミャンマーもあります。
CWBでは、マンダレーを挟み北部にミッチナー事務所、南部にヤンゴン事務所の2つの拠点があり、それぞれの拠点でミャンマーの若者たち地域の課題解決に取り組んでいます。
活動の1つに、麻薬で有名なゴールデントライアングル地帯にある北部のスドン村では、現金収入を得るために、麻薬の原料となるケシ栽培の出稼ぎに出なければならず、「ケシ栽培労働に代わる、新しい産業を村に作りたい!」と願う村の若者たちと一緒に、村の固有種である「黒くるみ」を栽培・加工し日本へ輸出して、第3世界ショップで販売をしています。
いずれの事務所からも無事という連絡が入りましたが、ヤンゴン事務所では携帯電話や電気などのライフラインは厳しく、物価の上昇は深刻です。
ミッチナー事務所では、政府軍と少数民族軍との内紛により、収穫が終わりスドン村の倉庫に保管していた黒くるみが標的にされ焼失する危険性があったことから、州都ミッチナーにある事務所に何とか移し、難民キャンプの人々にも加工のお手伝いに入ってもらい、今年も日本への輸出に向けて準備していたところでしたが、さらに追い打ちをかけて今回の地震で震源地のマンダレーが壊滅的になったため、日本への輸出の拠点であるヤンゴン事務所には、通常の陸路でなく空路に変更して運ぶしかなく、輸送費がはるかに上昇してしまう状況です。
厳しい状況の中ヤンゴン事務所まで何とか運んだ黒くるみは、裁縫の技術を持つ日本人指導者と共に4月8日から現地入りしているCWBメンバー 松井名津さんが帰りの飛行機で持ち帰り販売する予定です。
こんな苦労を重ねながらも、やはり地元に仕事があるということが大切です。
CWBでは、サプライライン、ライフラインを繋いでミャンマーでの事業を継続していくため、50万円相当額をミャンマーの仲間に送金しました。
第3世界ショップでは「顏の見える支援」として、この送金した50万円を目標にカンパを募集しています。
みなさまからの応援、どうぞよろしくお願いします。
●お振込先
ゆうちょ銀行 〇〇八店(ゼロゼロハチテン)
普通預金 4651237 市民復興トラスト(シミンフッコウトラスト)
※ゆうちょ銀行口座からの場合
記号 10090 番号 46512371
口座名義 市民復興トラスト(シミンフッコウトラスト)
今回輸入する黒くるみの販売については、準備ができ次第、別途ご案内いたします。
また、CWBのメンバー松井名津さんのミャンマーレポートをフェイスブックで配信していますので、そちらもぜひご覧ください。
※1 第3世界ショップでは、国境を越えて課題解決に取り組むグループCWB (Community Work Beyond Border)を世界に広げています。CWBは現在アジア9か国で活動し、それぞれの拠点で自分の地域の問題を解決していくため、国境や世代を越え、互いに研鑽しています。 詳しくはこちら >>