フェアトレード紅茶 農園訪問記
こんにちは。スタッフの山崎です。
南インド最南端のタミル・ナードゥ州にある、第3世界ショップのフェアトレード紅茶の生産者、シンガンパティ農園。
農園は、トラ、ヒョウ、ゾウ、絶滅危惧種のクロザルなどが棲息する、「カラカド自然保護区」の中にあります。
保護区のゲートを越え、でこぼこ山道をジープで進んでいくと、とんがった山がいくつも不規則に並び、ちょっとした景勝地のよう。
三蔵法師と孫悟空が歩いていそうな、桃源郷のような風景が広がります。
農園の茶畑は山のあちこちに点在し、急斜面にもあるけれど、どこを見てもきれいに手入れが行き届き、日よけや、モンスーンの時に土壌を守るためにシェードツリーが植えてあります。
広大な土地の中では、1,000人以上のワーカーとその家族が生活しています。
どのくらい広いかというと、まず、訪問時の農園内の移動は車。
そして、1,000人以上の人がいるはずなのに、移動中に人とすれ違うことがなかった…、というほど!
そして、自然保護区内だけに、野生動物も沢山います。
訪問時に見かけた大きめの動物は、イノシシ、バッファロー、さる、くじゃく。景勝地のような風光明媚な土地で、人も植物も動物も一緒に暮らす。
まさに桃源郷ですが、そこに暮らす人たちには、大自然ならではの苦労や、命と生活を守るサバイバルな一面もあります。
まず、イノシシやゾウに出会って、ケガをすることがあります。
(農園内の医療は無償提供、フェアトレードプログラムでケガの保険もあります)
そして、毒を持った蛇もいます。
農園の見回りが仕事のワーカーは、ほぼ毎日蛇を見かけては駆除しているそうで、それが彼の仕事でもあります。
身近にゾウやバッファローを感じつつ、毒蛇サバイバルの日々。
東京にいると遠い世界のようなお話ですが、本来ならごく当たり前であるべき状態なんでしょうね。
シンガンパティ農園は、そんな、“超”がつくほどの大自然の中で、自然環境を大切に、自然と共存しながら、バイオダイナミック農法(※1)により、オーガニックの紅茶を作っています。
超大自然から届くフェアトレード紅茶、ぜひお試しください。
※1 バイオダイナミック農法とは、ドイツのシュタイナーが提唱した「宇宙のエネルギーを利用して動植物すべての生命エネルギーを引き出す農法のことです。
第3世界ショップのフェアトレード紅茶は、本場インドの指定農園で有機栽培された茶葉のみを使用した、オーガニックの紅茶です。ブラックティー、アールグレイティー、ダージリンティーの3種類。
茶葉は現地の有機認証を取得し、農薬や化学肥料に依存せず、自然の力を最大限に引き出しながら、環境や生態系にも配慮した方法で茶木を育てています。
生産者は、インド南部のタミル・ナードゥ州にあるシンガンパティ農園と、インド北部のダージリンにあるシンゲル農園。どちらの農園も、フェアトレードプログラムと呼ばれる制度を導入し、販売で得たプラスαの収益で、ワーカーとその家族の教育や福利厚生等の充実を図っています。
福祉施設/アトリエ 嬉々!! CREATIVEの個性的なアーティストたちが手がける、ポップでキュートな限定アートパッケージ『Artisanシリーズ』の紅茶も!