新感覚!泡あわクリーミー烏龍茶

新感覚!泡あわクリーミー烏龍茶

~台湾烏龍茶 お役立ち情報~

こんにちは。スタッフの山崎です。

夏日に猛暑日と暑い日が続いて、冷たくて、喉ごしがいいドリンクが恋しいですね。

そこで今回は、台湾烏龍茶を作る林(リン)農園をスタッフが訪問した時にごちそうになった、まるで見た目はビール!暑い日にぴったりで新感覚のおいしさ“泡あわクリーミーアイスティー”と作り方をご紹介したいと思います。

まずは台湾にある林農園のご紹介から。

林農園では、子孫の代まで立派な土地とお茶づくりを残したいと、有機栽培に長年取り組み、茶葉の香りと味を最大限に引き出した、香り高い台湾烏龍茶を栽培・製茶しています。

初代農園主である林 文経(リン ウェンチン)さんの熱意が生み出したおいしいお茶は、県や台湾全省の品評会で賞を独占するほど。文経さんが有機栽培や製茶の技術を他の茶農家にも惜しみなく伝えたことも評価され、1989年には台湾の「十大傑出専業農民(※1)」に選ばれました。

お茶作りに情熱を傾ける父の姿を見てきた、息子で2代目の和春(ホウチュン)さんは、真摯に「正直な食べ物を作る」尊い仕事をなくさないために、文経さんから農園を受け継ぎ、“妥協なき茶づくり”を続けています。
和春さんは日本語が堪能で、どんな質問にも丁寧にやさしく答えてくれます。
やさしい上に、心の中ではお茶や農業への熱い思いが燃えたぎった、熱い紳士です。

和春さんにおいしいお茶とは?と聞くと、「まず、体に負担をかけない。それから味と風味がよいお茶」と言います。

たしかに、林農園のお茶は本当にその通りのお茶!私も毎日のように飲んでいますが、香り高くおいしいのはもちろん、胃に負担が少なくて、飲みやすさも実感しています。焙煎をやや強めにすることで、香ばしさをだすだけでなく、お腹にやさしく身体への負担が少ないようにという、林さんたちの愛情が詰まっているんすよ。

ところで、よく目にする烏龍茶の水色は濃い茶色が多いですが、林農園の台湾烏龍茶はもっと薄い黄金色なので、えっ、これ烏龍茶?と、びっくりする方もいるかもしれません。

同じ烏龍茶でも色が違う理由の1つは発酵度合いで、烏龍茶は茶葉を”半発酵”させて作りますが、半発酵とは50%発酵という意味ではなく、10%~70%と発酵度合いに幅があるため、発酵度が高いと水色も濃くなり、台湾烏龍茶は一般的に発酵度が低いので水色も薄くなります。

台湾烏龍茶の中でも、林農園のお茶は約30%と発酵度は高めです。
一般的に、濃い色の烏龍茶は芳醇な香りと渋みが特徴で、薄い色の烏龍茶はすっきりとした清々しい味わいが特徴と言われ、林農園の台湾烏龍茶は程よい発酵度にすることで、くちなしの花のような芳醇な香りと、渋みのないすっきりとした味わいが両方楽しめるんですよ。

烏龍茶の渋みが苦手だなという方も、ぜひお試しいただきたいです。

林農園の詳しい紹介はこちら >

林農園の和春さん2代目農園主の和春さん。自転車に乗るのが好き。農園の茶木は農薬や化学肥料は使用せず、土の栄養をたっぷり吸収し強く丈夫に育っています。
林農園の文経さん初代の文経さんは31歳の時にお茶栽培をスタート。御年92歳(2024年現在)で、お茶作りは和春さんに任せたいまも、元気に野菜や鶏を育てています。

林農園への愛が爆発して、つい紹介が長くなってしまいましたが、本題の暑い日に飲みたくなる“泡あわクリーミーアイスティー”をご紹介していきましょう。

第3世界ショップでの販売はありませんが、林農園では東方美人や四季春など多品種の台湾烏龍茶にくわえ、紅茶や緑茶も作っています。

紅茶、烏龍茶、緑茶、みんな同じお茶の葉から作られることはご存じですか。
茶葉を発酵させない緑茶、半発酵させる烏龍茶、完全に発酵させる紅茶といった、発酵の方法や度合いによって、それぞれ香りや味に違いが出るのです。

お茶の木の品種はたくさんあるのですが、大きく分けると中国種とアッサム種の2種類があります。すごくおおざっぱにいうと、日本の緑茶や台湾の烏龍茶は中国種、インドなどの紅茶はアッサム種が使われていることが多いです。

林農園で作っている紅茶は、インドの紅茶のようなアッサム種ではなく、中国種を使ったものが多いそうです。
中国種で作った紅茶は、渋みが少なく、甘い香りが飲んだ後も続いて、香り高くて穏やかな味わい、というのが私の印象です。

農園を訪問する時は、早朝から夜遅くまで続くお茶作りを1日中視察し体力を消耗するのですが、そんな疲れた夜の休憩時間に「おもしろい紅茶を淹れてあげるよー」と、和春さんが特製の“泡あわクリーミーアイスティー”でもてなしてくれました。

林農園の台湾烏龍茶黄金色でくちなしの花のような香りの、林農園の台湾烏龍茶。甘さと渋みが程よく調和した爽やかな味わいで、飲んだあとに広がる香ばしさは絶品です。
泡あわクリーミーアイスティー和春さんが作ってくれた泡あわクリーミーアイスティー。紅茶とは思えぬほど泡だらけ!もはや泡入れすぎちゃったビールとしか思えない。

まずは、林農園の紅茶を濃い目で淹れて、氷と一緒にミキサーに入れてスイッチオン!
氷が細かく砕けて、ミキサーから大きな振動がなくなったら完成です。とっても簡単。

グラスに注いでみると、たっぷりの泡がまるでビールみたい!
疲れた夜にはテンションが上がるビジュアルです。
飲んでみるともちろんビールではなく(笑)、紅茶の華やかな香りが濃密な泡に閉じ込められて、口に入れるとふわっと香ります。
紅茶と氷だけなのに、ミルク入りのようなやさしさと、ハチミツのような甘みも感じられます。

なめらかな泡がのどを通るのが心地よく、紅茶の余韻が口の中、喉の奥からも長く続くことも驚き。
味、香り、感触、余韻、どれをとっても圧倒された、まさに未知のドリンクに出会った衝撃的な体験で、言葉では表現しつくせない紅茶。

和春さんによると、この紅茶の味は、中国種特有の渋みのなさに加えて、茎部分が多く含まれているので余韻が長くなるとのこと。
そういえば、日本にも茎ほうじ茶がありますが、葉のほうじ茶よりも甘みが長く口に残る気がします。

お茶の味は、種類はもちろん、淹れる際の茶葉の量やお湯の温度・時間でも違いが出ますが、飲む時の温度や、淹れてからの経過時間によっても味や香りの感じ方が違うので、同じお茶でもいろいろな楽しみ方ができます。

例えば台湾訪問中に飲んだ紅茶も、熱々のうちはすばらしい香りを強く感じて、温度が下がってくると甘味や旨味を強く感じて、同じ紅茶とは思えないほどの違いがありました。
お茶は奥が深いですね。

泡あわクリーミーアイスティーできあがったアイスティーをワイングラスに注いでくれました。やはりビールにしか見えない。飲んだら「ぷはーっ!」て言ってしまいそうですね。
中国種の紅茶の茶葉中国種の紅茶を淹れた後の茶葉。たしかにいつも見る紅茶にくらべて、茎部分が多い気が。これがなんとも言えない味わいを出すんですね。

泡あわクリーミーアイスティーを体験したくとも、中国種の紅茶は手に入りづらいと思いますが、林農園の台湾烏龍茶でも作れるのでご紹介します!

<泡あわクリーミー台湾烏龍茶>

1.林農園の台湾烏龍茶を、茶葉多め・抽出時間長めに淹れて、茶葉をこす。

2.ミキサーに、1の台湾烏龍茶、氷(台湾烏龍茶と同じくらい)を入れて、ふたを閉めてスイッチをいれる。

3.氷が砕けて大きな振動がなくなったら、ワイングラスに注ぐ。

紅茶とは違った味わいになりますが、さっぱりした爽快なおいしさが楽しめますよ。
紅茶が黒ビールなら、台湾烏龍茶がレモンサワーみたいな感じでしょうか。

仕事中に飲めたら、なんとも言えない背徳感も味わえそうですが、ミキサーを使うのでお家向きですかね。

有機栽培にこだわり、正直な食べ物を作り続ける、台湾の林(リン)さん一家に思いを馳せつつ、新感覚の“泡あわクリーミー台湾烏龍茶”をぜひお楽しみください。

※1 「十大傑出専業農民」とは、茶農家に限らず幅広い農業ジャンルから選出されます。2年に1度、地方から推薦された農業者を、国の農業機関が審査し10人の専業農民を選びます。現在は、「十大神農」に引き継がれています。

林農園の台湾烏龍茶のご紹介

林農園の台湾烏龍茶

名人が作る台湾烏龍茶

台湾の烏龍茶作り名人 林 和春(リン ホウチュン)さんが作る、美しい黄金色の水色(スイショク)と、くちなしの花のような香りの林農園の台湾烏龍茶。甘さと渋みが程よく調和した爽やかな味わいで、飲んだあとに広がる香ばしさは絶品です。妥協のないお茶作りと、卓越した名人技で、茶葉の香りと味を最大限に引き出しています。

林農園では、台湾で優れた実績をあげた偉大な農業者に送られる栄誉ある賞を親子2代にわたって受賞しています。子孫の代まで立派な大地を残すため、農薬や化学肥料を使わず、有機栽培で精魂込めて栽培しています。

福祉施設/アトリエ 嬉々!! CREATIVEの個性的なアーティストたちが手がける、ポップでキュートな限定アートパッケージ『Artisanシリーズ』の台湾烏龍茶も!