2024年10月31日
第3世界ショップは1986年に始めたフェアトレードを経て、国内外を問わず、地域の力で諸問題の解決を目指すコミュニティトレードへと活動の場を広げています。そしてこのたび、「第二近代研究会」を設立しました。
「第二近代」という時代認識はドイツの社会学者U・ベック氏によるものですが、この言葉をわたしたちは、第3世界ショップ創業者片岡勝の師、篠原一先生から教えていただきました。
生産性を高めて利益を追求し、そこで得られた富を国家が再分配する社会を理想としている時代を「第一近代」と位置づけ、気候変動、生物種の絶滅、リーマンショックなど私たちの生活を脅かす様々な危機は第一近代の失敗によるものでなく成功した結果という認識を持ち、この近代を完全に否定して全く新しい社会を目指すのでなく、第一近代の成功が生み出した危機を放置もせず、責任ある主体が危機を引き受け合うことで持続可能な社会に変容させていく、そういう時代を「第二近代」と呼んでいます。
具体的に、どのように生活し、どのように働き、どのように教育し、どのように連帯していくことが、責任ある主体として第二近代の担い手となることなのでしょうか。「第二近代研究会」ではそんなことを議論してもらい、それを私たちはフェアトレード事業、コミュニティトレード事業のパートナーや、インターン、地域メンターの方々と実践していきます。
「第二近代研究会」サイトでは、コラムを随時更新しています。
興味のある方は、ぜひご覧ください。